ノートルダム清心中学校での租税教室

平成21年11月25日にノートルダム清心中学校で租税教室の講師をさせてもらう機会がありました。20数年ぶりに母校を訪れると、校舎が増築されており、在学していた時とはすっかり様子が変わっていて迷子になりそうでした。

この度の租税教室は中学校3年生が対象で、3クラスで授業を行いました。まずは知っている税金の名前を挙げてもらい、所得税、消費税等について簡単な説明をした後に、税金クイズ3問を出題しました。1億円を拾った場合、もらった場合、宝くじで当てた場合のそれぞれについて、税金がかかるのか、それともかからないのかを挙手してもらいました。生徒たちが税金はかからないと思っていた取引でも、税金がかかるものがあったようで、税金に対して少しは興味が持てたようです。

その後、なぜ憲法で納税の義務が課せられているのか、集められた税金がどのように使われているのか、広島県には何種類の税金があるのかなどの項目について確認しました。

国の財政の歳入と歳出の内容については、国の財政を家計に例えた場合の資料を使って説明しました。この資料は生徒だけでなく、講師である私にとってもわかりやすいものでした。日本の財政の現状が大変危機的な状況であることが、生徒にもよく理解できたように思います。

その後、これまでの社会保障費と公債残高の推移と今後の少子高齢社会の予測図を見て、これからの租税負担と給付の関係について問題提起を行って租税教室が終了しました。

当日は1時限目が終了した後で、1クラスが新型インフルエンザで学級閉鎖となるアクシデントもありましたが、3クラスとも租税教室が無事終了しました。

租税教室という機会を通じて、通常の授業ではじっくり学ぶことが少ない税金について、税金の仕組み、使われ方を知り、これからの租税のあり方について考えてもらうことは、今後国を支えることになる生徒たちにとって大変有用なことだと思います。