朝の空気がまだピリリと冷たい2月20日(土)。
朝7時過ぎに自宅を出て県立広島商業高校ヘ向かう。初めての試みのせいか、緊張している。学生時代陸上競技をしていたが、その当時の駅伝大会に向かう空気に似ている。よい結果が残せた時の空気にも似ている。
集合時間は午前8時。私が現地に着くとすでに何名かの担当の先生方が来られていた。この繁忙期の、しかも土曜日にである。胸が熱くなる。高校生も続々と集合する。生徒達は当然に休みの日である。ジーンとする。
「本日はよろしくおねがいします。」の大円陣。気合いが入る!税理士は海老澤支部長をはじめ14名。高校生は教員含めて23名の大所帯。ぞれから今回の企画に陰となり多くの力添えを戴いた広島西税務署の松尾総務課長と安田課長補佐。感謝し尽くせない。
当日の打ち合わせを済ませ、電子申告できる環境設定が完了したころ、事前に申し込みのあった年金受給者を中心とする39名が続々と来場。高校生も若干緊張気味である。
午前9時。高校生2人がステージに上がリ講義開始。慣れないながらも頑張っている。
インターネットの国税庁HPIこアクセスし「e-Tax」の手順を高齢者にも分かリやすく説明する。一人1台のパソコンの前に座った受講者はかつては生徒だったおじいちゃんとおばあちゃん。横には高校生が寄り添う。教壇横の大画面と各パソコンのモニターには「e-Tax」の操作手順が映し出され、熱心に先生(高校生)の説明を聞いている。その後、持参してきた資料を、高校生の指導を受けながら実際に入力する。高校生のサポートも必死である。お互い一生懸命の厳しい表情のなかにもチラリと笑顔がのぞく。まるでおじいちゃんと孫である。会場もいつの間にか熱気に包まれて、すこし汗ばむほどに。
そして、いよいよ我々税理士の出番である。
高校生の指導のもとに入力された画面と資料とを確認し、説明し、電子申告する。
「簡単だ!」 来年からは自分で出来そうな気がするが、高校生にも教えてもらいたい。
このような感想もあった。
申告書作成の税務相談に乗っている我々プロの姿が、高校生にはどのように映ったか。
昼食を高校生とともにして全員で反省会をした。将来は税理士lこなりたいとの声に目頭が熱くなった。事前準備は大変だったが、このタスキを来年以降も繋いでいきたいと思った。
今回の企画が成功のうちに終えられたのも、中国税理士会広島西支部の会員はもとより、ご協力いただきました全ての方々のお陰であります。心から感謝申しあけます。
本当にありがとうございました。
中国税理士会広島西支部30周年記念事業